若者の地域参画を育む地方創生の実践|学生団体23団体が集結した「ぶちフェス!」実施レポート

ぶちフェス!開催レポート。23団体がつながる、山口の合同新歓。若者の出会いから、地域の未来へ。

2026年4月26日、山口県の湯田温泉こんこんパークで、やまぐち“ぶち”上げ合同新歓「ぶちフェス!」を開催しました。山口県内で活動する学生団体・サークル23団体が集まり、新入生と先輩学生、そして団体同士が交流しました。

一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)は、実行委員会の事務局として企画設計・広報・運営を支援しました。本記事では開催の背景と当日の仕組みを振り返り、学生団体との連携を通じて若者の地域参画を育てたい自治体・大学に向け、他地域での展開方法を提案します。

山口県内で活動を探している学生の方、ぶちフェス!の最新情報を知りたい方は、ぶちフェス!公式ページをご覧ください。

ぶちフェス!参加者の集合写真
2026年4月26日「ぶちフェス!」|ぶちフェス!参加者の集合写真
コンテンツ

23の学生団体が集まった、山口の大学合同新歓

23団体が集まる、山口の合同新歓。23団体:学生団体・サークル。大学の枠を越えて:新入生と先輩が出会う。交流の入口:紹介・ブース・対話
項目開催内容
名称やまぐち“ぶち”上げ合同新歓「ぶちフェス!」
開催日2026年4月26日(日)
会場湯田温泉こんこんパーク こんこん広場(山口県山口市)
対象山口県内の新入生・大学生
参加団体学生団体・サークル23団体
参加費無料
プログラム団体紹介、ブース交流、ピザ・ドリンクを囲んだ交流
実施主体合同新歓「ぶちフェス!」実行委員会
事務局一般社団法人Re-Generation

山口大学・山口県立大学などの学生が関わる団体が集まり、地域活動、環境、学び、文化、スポーツなど、幅広い活動を紹介する場となりました。ここでいう「大学合同新歓」は大学の枠を越えて学生・団体が集まるという意味であり、実施主体は実行委員会です。

開催の背景|若者が地域で活動を始める「最初の接点」をつくる

「やってみたい」を、最初の一歩へ。活動を見つける:関心に合う選択肢を知る。仲間と出会う:先輩に直接話を聞く。次へつなぐ:活動を次の世代へ伝える

地域や社会に関わってみたいと思っていても、どのような活動があり、誰に話を聞けばよいかが分からなければ、最初の一歩は踏み出しにくくなります。一方、学生団体にとっては、新入生との出会いや、卒業に伴う活動の引き継ぎが継続のための大切な課題です。

ぶちフェス!では、こうした両者をつなぐ機会として合同新歓を企画しました。新入生が複数の団体を知り、自分の関心に合った活動を選べること。団体が次の仲間と出会い、活動を伝えられること。そして、団体同士にもつながりが生まれることを大切にしました。

当日資料には、運営から参加団体に伝えた想いとして「団体同士のつながりも生まれて、山口が盛り上がるきっかけになってほしい」と記しています。学生生活の充実と、若者を起点とした地域づくりをつなぐことが、企画の出発点です。

ブースで活動について話す参加者
2026年4月26日「ぶちフェス!」|ブースで活動について話す参加者

当日の交流を支えた3つの工夫

話しやすさを生む、3つの工夫。分野別ブース:興味から団体を探す。2分の団体紹介:全体を知り、詳しく聞く。色分けネームタグ:話しかける相手が分かる

1.関心から活動を探せる、分野別のブース配置

会場の団体エリアは、「環境と地域」「学びと貢献」「まちづくり」「祭りと地域」「スポーツ」の5つのテーマで配置しました。団体名だけでは活動をイメージしにくい新入生も、自分の興味から話を聞く相手を探しやすくするための設計です。

2.団体紹介と自由な対話を組み合わせる

当日の進行資料では、各団体2分の紹介枠と交流の時間を設けました。短いプレゼンテーションで活動の全体像を知り、気になった団体のブースで詳しく話を聞ける構成です。参加者には、なるべく多くのブースを訪れるよう案内しました。

3.新入生と先輩、団体同士が話しやすい入口を設ける

ネームタグでは「団体を探している人・1年生」と「団体を出展している人・先輩」を色で区別しました。ピザやドリンクを囲む交流を組み合わせるとともに、団体同士でも積極的に会話するよう呼びかけました。飲酒禁止や困った際の運営への相談など、参加時のルールも共有しました。

地域おこし・まちづくりを担う学生の活動が集結

地域で活動する学生の力が集結。地域おこし:棚田・地域イベント。まちづくり:企画・地域との協働。多様な活動:環境・学び・スポーツ

参加団体の紹介からは、学生がすでに地域のさまざまな場で活動していることが分かります。ぶちフェス!は、こうした活動を新入生や他団体に知ってもらう接点でもあります。以下は当日資料で紹介された活動の一部です。

団体当日資料で紹介された活動
はなまる(棚田・地域おこし学生応援隊)長門市東後畑の棚田をフィールドに、カフェの手伝い、ハーブや花の種の収穫、看板づくり、イベントの手伝いなど。
ブラッシュアップ・ヤマグチ山口市の地域発展への貢献を目的に、商工会議所・大学・企業などと連携した活動。
ube.col(ウベカレ)宇部市での地域イベントの企画運営を通じた地域活性化。学部・学年を越えた学生の活動。
BLOOM(山口大学・山口県立大学合同まちづくりサークル)地域イベントへのボランティア参加や、自分たちでの企画。
ホタゆに山口のホタルの保護活動や、他のボランティア団体と協働する活動。

これらは各団体が紹介した既存の活動です。ぶちフェス!をきっかけに新たに生まれた事業として数えるものではありません。今回つくったのは、それぞれの活動や想いが出会い、次の参加や協働につながる入口です。

地方創生・若者の地域参画に、ぶちフェス!が示す可能性

出会いを、地域への参加につなぐ。出会う:団体・仲間を知る。参加する:関心を行動に変える。協働する:地域で一緒に取り組む

若者を起点としたまちづくりを進める際には、地域にどのような学生団体があり、何に関心を持ち、どのような活動をしているのかを知ることが重要です。ぶちフェス!のような交流の場は、各団体を知る機会と、若者同士の関係づくりを同時に設けられます。

地方創生への接点は、「出会う」「活動を知る」「参加する」「一緒に取り組む」という段階にあります。新入生と先輩のつながりは活動継承の入口になり、異なる分野の団体の出会いは共同企画のきっかけになり得ます。

今回確認できている実績は、23団体が一堂に会して交流したことです。新規加入、共同企画の発足、継続的な地域活動への参加などは、今後確かめていく成果として位置づけています。

国の施策との接点|若者の社会参画と大学・地域の連携

若者の社会参画 × 大学と地域の連携。こども家庭庁:関係構築・若者の視点。文部科学省:地域の連携・人材育成。ぶちフェス!:学生同士の接点づくり

ぶちフェス!の取組は、国が進める若者の社会参画や、地域の人材育成を支える政策の方向性とも接点があります。ここでは、制度への採択実績ではなく、取組の意義を考えるための政策背景として整理します。

こども家庭庁:若者の視点に立った地域の取組

「こどもまんなか実行計画2026」では、若者の自律性や自己肯定感、多様な他者との関係構築を支える視点を掲げています。また、若者の視点から設計した地域の包括的な若者政策を、官民連携によって進めるモデル事例の創出を示しています。学生が自分の関心から活動や仲間に出会う場を設けることは、この方向性と重なります。

出典:こども家庭庁「こどもまんなか実行計画2026」21~22頁。本計画は開催後に公表されたものであり、今回の開催が同計画に基づく事業という意味ではありません。

文部科学省:地域の大学・自治体・産業界が連携する人材育成

文部科学省の「地域構想推進プラットフォーム」構築等推進事業は、高等教育機関、地方公共団体、地域産業界などが連携し、地域のニーズに応じた人材育成を協議・実行する基盤づくりを目的としています。学生団体のネットワークを大学や地域の連携につなげることは、今後の展開を考えるうえで重要な視点です。

出典:文部科学省「地域構想推進プラットフォーム」構築等推進事業。ぶちフェス!自体の採択や補助対象への該当を示すものではありません。

自治体・大学への提案|地域の学生団体とつくる合同交流から始める

地域に合わせて広げる、5つの段階。知る:地域の活動。つくる:学生と企画。出会う:合同交流。つなぐ:体験・活動。確かめる:成果・継承

リジェネレーションは、山口での実践を踏まえ、若者の地域参画や学生団体との連携に取り組む自治体・大学と、他地域での展開を検討したいと考えています。地域ごとの学生の関心や団体の活動を起点に、目的に合った実施方法を一緒に設計します。

  • 地域で活動する学生団体を把握し、継続して接点を持ちたい。
  • 複数大学の学生や学生団体が出会う機会をつくりたい。
  • 地域活動の新たな担い手や、学生団体の活動継承を支えたい。
  • 交流イベントの後も、学生が地域の活動へ参加できる流れをつくりたい。

他地域で展開する際の5つのステップ

段階取り組む内容
1.地域の活動を知る大学・学生団体・地域団体への聞き取りを通じて、活動分野や学生の関心、連携への希望を整理します。
2.学生と企画をつくる開催目的、参加対象、会場、交流方法を検討します。学生が企画に関わり、自分たちの言葉で魅力を伝えられる体制をつくります。
3.合同交流の場を開く短時間の団体紹介とブースでの対話を組み合わせ、活動を探す学生と団体、団体同士が出会う機会を設けます。
4.参加後の活動につなぐ本人の希望に応じて体験参加や地域の活動へ案内し、共同企画への関心がある団体同士の接点をつくります。
5.成果を確かめ、次回へ引き継ぐ参加後の行動、継続参加、団体間の連携を確認し、運営手順や役割分担を次の担い手へ残します。

全国展開では、地域の学生団体を見つける方法、交流の設計、当日の運営、開催後のフォローという共通部分を整えながら、地域ごとの活動や文化に合わせて企画をつくることを想定しています。

自治体・大学・事務局の役割を整理する

自治体は地域団体や施設との接点づくり、大学は学生への周知や学生支援・地域連携部門との調整、学生・学生団体は企画と活動紹介の中心を担う体制が考えられます。事務局はそれぞれの役割をつなぎ、企画設計や広報、当日の進行、振り返りを支えます。具体的な分担は地域の状況に応じて相談します。

実施規模・会場・運営体制・フォローの範囲に応じて、必要な準備や費用は変わります。構想段階から、地域の課題や既存の取組を踏まえてご相談いただけます。

集客だけで終わらせず、参加後の変化を確かめる

参加後の「次の行動」を確かめる。直後:知った活動・参加意向。1〜3か月後:体験参加・加入・継続。次の展開:共同企画・運営の継承

他地域での導入では、来場者数に加えて「どのような次の行動が生まれたか」を確認することを提案します。例えば、以下の項目を、回答者数や確認時点とともに把握します。

  • 参加した大学・団体・活動分野の広がり。
  • 新しく知った団体や、体験参加を希望する活動。
  • 開催後1~3か月の体験参加・加入・活動継続の状況。
  • 団体間の共同企画や、地域団体との新たな連携。
  • 学生運営メンバーへの引き継ぎと、継続開催に必要な体制。

こうした記録を積み重ねることで、交流イベントとしての実績を、若者の地域参画を支える仕組みとして検証できます。地域への愛着や定着への影響は、より長い期間で確かめるテーマです。

山口から、若者の挑戦がつながる地域へ

山口の実践を、地域の未来へ。山口の実践:23団体が交流。経験を整理:設計・運営・振り返り。他地域へ:地域に合う形を検討

ぶちフェス!が目指すのは、若者が自分の関心を行動に変え、学生団体が次の仲間と出会い、地域の中に新しいつながりが育つことです。23団体が集まった今回の経験を、若者を起点とした地方創生・まちづくりの実践として、今後の連携と他地域への展開につなげていきます。

若者の地域参画・学生団体との連携をご相談ください

若者の地域参画を、一緒につくる。地域の接点:学生団体との関係づくり。交流の設計:合同交流会の企画。参加のその先:地域活動へのつなぎ方

自治体の地方創生・地域振興・若者政策担当者、大学の学生支援・地域連携担当者の皆さまへ。地域の学生団体との接点づくり、合同交流会の企画、参加後の地域活動への接続について、ご相談をお受けしています。

お問い合わせの際は、「ぶちフェス!の地域展開について」と添えて、地域名、実現したいこと、開催時期や連携先の状況をお知らせください。構想段階で、時期や体制がまだ決まっていない場合もご相談いただけます。

学生団体との協賛・共創支援「コラジェネ!」について

学生の方へ:ぶちフェス!の開催情報・公式Instagramはこちら。

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