一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)は、兵庫県が主催する「ひょうごZ世代 里山・里海環境リーダー育成プログラム」の企画運営を担当しました。募集時は「ひょうごZ世代 未来社会デザイン-地域循環共生圏から考える、ソーシャル×ローカルで創るSDGs+beyond-」という呼称で参加者を集めています。
2025年5月から約5か月にわたるワークショップとフィールドワークを経て、9月27日に開催された「ひょうご里山・里海国際フォーラム」で、参加者15名が4チームに分かれて成果を「Z世代による提言」として発表しました。
このページでは、プログラムの内容と各回の実施レポートをまとめています。若者を対象とした環境人材育成プログラムの企画・運営を検討されている自治体のご担当者様は、ぜひ参考にしてください。
右近宣人1999年大阪府生まれ 神戸大学 法学部卒業
神戸大学SDGs推進室の学生委員として、神戸大学・IGES(公益財団法人 地球環境戦略研究機関)連携の脱炭素社会の授業を履修。これを原点に若者・学生と環境課題をつなぐ事業に取り組む。
また、NPO法人en-courage 9期 本部メンバーとしては、全国の大学生を巻き込んだキャリア支援活動を展開。
2023年6月、関西電力で脱炭素分野の新規事業開発に関わる中、一般社団法人Re-Generationを設立し代表理事に就任。神戸市×IGES「未来社会デザインとカーボンニュートラル」、瀬戸内未来ビジョン、HYOGO GREEN NEXT等、全国の若者・学生を対象とした環境学習プログラムを企画・運営している。
プログラムの狙い

はじめに、このプログラムが何を目指して設計されたのかを解説していきます。
地域循環共生圏の考え方を出発点にした
2025年度のプログラムは、地域循環共生圏という考え方を中心に据えました。各地域が自分たちの資源や特性を活かした強みを発揮しながら、自立・分散型の社会を形づくるという考え方です。
環境省の資料では、地域循環共生圏の実現に必要なこととして、次の内容が示されています。
出典:地域循環共生圏(ローカルSDGs) – 環境省(PDF)
参加者は、ワークショップとフィールドワークを通じて、オーナーシップとパートナーシップの両方を身につけながら、新しい里山・里海のあり方を検討しました。
最終発表を国際フォーラムの場に設定した
プログラムの最終回は、2025年9月27日の「ひょうご里山・里海国際フォーラム」です。里山・里海の重要性や、その保全と再生に向けた取り組みを発信し、地域住民や多世代との交流を通じて持続可能な発展を目指す場として、兵庫県が開催しています。
この場で、参加者はプログラムの成果を「Z世代による提言」として国内外に発信しました。行政・研究者・企業・地域の関係者が聞き手になる場です。
参加者15名は4チームに分かれ、Z世代が抱える課題と里山・里海が抱える課題を掛け合わせて、それぞれのテーマを設定しました。

実施概要
| 名称 | ひょうごZ世代 里山・里海環境リーダー育成プログラム (募集時の呼称:ひょうごZ世代 未来社会デザイン) |
|---|---|
| 対象 | 兵庫県在住、または兵庫県の里山・里海に関心があるおおむね30歳以下の方で、Z世代の視点で創造・発信することに関心があり、全てのプログラムに参加する意欲のある方 |
| 募集人数 | 20名程度 |
| 参加者 | 15名(4チーム) |
| 参加費 | 無料(活動に伴う旅費は主催者が負担) |
| 活動期間 | 2025年5月10日~9月27日 |
| 主催 | 兵庫県 |
| 運営 | 一般社団法人Re-Generation |
参考:ひょうごZ世代 里山・里海環境リーダー育成プログラム – 兵庫県
3つの活動で構成
- ワークショップ:兵庫県の里山・里海への理解を深め、持続可能な保全に向けた新しいあり方を検討する。あわせて、自然を活かした事業の営み方や、事業構築とマーケティングの考え方を学ぶ
- フィールドワーク:里山と里海それぞれの現地を訪問し、事業者の取り組みと成功事例に加えて、直面している課題も聞き取る
- 発表:フィールドワークでの体験を踏まえ、里山・里海のあり方と、次世代に共感を呼ぶ発信方法を検討して発表する
実施スケジュール
- 5月10日:ワークショップ①
- 5月18日:里海フィールドワーク(「Suma豊かな海プロジェクト」のイベントに参加)
- 5月31日:里山フィールドワーク(「日本一の里山・北摂里山フィールドパビリオン」と連携)
- 6月28日:ワークショップ②
- 7月中旬まで:メンタリング
- 8月上旬:ワークショップ③
- 8月下旬:中間発表
- 9月27日:ひょうご里山・里海国際フォーラムで「Z世代による提言」を発表
実施レポート
各回の当日の様子と、最終発表会の内容は、以下のレポートで公開しています。




運営を通じて確認できたこと

ここでは、一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)がこのプログラムの運営を通じて確認できたことを、2点お伝えしていきます。
外部に発表する場があると参加者の準備が変わる
最終発表の場を「ひょうご里山・里海国際フォーラム」に設定したことで、行政・研究者・企業・地域の関係者が聞くと分かっている状態で、参加者は提言の内容を何度も見直したうえで本番に臨みました。
プログラムの中だけで完結する発表会と、外部の関係者が聞く場での発表とでは、参加者の準備の仕方が変わってきます。すでに開催が決まっているイベントに最終発表を組み込めれば、運営の負担を増やさずに成果を高められるでしょう。
合間のメンタリングが提言の質を左右した
このプログラムでは、ワークショップとワークショップのあいだにメンタリングの期間を置きました。参加者が自分たちで考えを進める時間を確保したうえで、行き詰まったところを個別に支えるためです。
集合する回だけで組み立てると、参加者は当日その場で考えるだけになります。半年にわたるプログラムでは、集合しない期間をどう設計するかが成果を分けます。日程を検討する段階で、メンタリングの回数と担当者まで決めておくとよいでしょう。
前年度から兵庫県のプログラムを担当しています
一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)は、2024年度も兵庫県の環境リーダー育成プログラム「HYOGO GREEN NEXT」の運営を担当しました。里山・里海というテーマは共通していますが、2024年度は、兵庫県が「SDGs+beyond社会」と呼ぶ2030年より先の社会に向けた事業案づくりが中心です。

環境リーダーの育成でお困りの自治体の皆さまへ
若者向けの環境人材育成を始めたいが、進め方が決まっていない……
単発の講座で終わってしまい、参加者の活動が続かない……
一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)では、以下のような形で自治体様のプログラムをお手伝いしています。
- プログラムの企画・設計:テーマの設定、日程の組み立て、フィールドワーク先の選定までを担当します
- 参加者の募集:全国の若者・学生コミュニティとのネットワークを使い、県内外から参加者を集めます
- 当日の運営と伴走:進行、チームへのメンタリング、成果のまとめまでを一貫して担当します
- 実施後の発信:プレスリリースや実施レポートの形にまとめ、次年度につなげます
兵庫県のほかにも、山口県・神戸市・福井県・兵庫県三木市などのプログラムを担当してまいりました。まだテーマが決まっていない段階でも問題ありません。自治体様の現状をうかがったうえで、これまでの経験から進め方をご提案させていただきます。
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