〖兵庫県_環境リーダー育成プログラム〗「里山里海国際フォーラム」にて最終発表会 Z世代からの提言を開催しました。

兵庫県が主催し、一般社団法人Re-Generationが企画運営を担った「ひょうごZ世代里山里海環境リーダープログラム」の最終発表会が、2025年9月27日兵庫津ミュージアムにて開催された、里山里海国際フォーラムにて実施されました。会場には、行政・研究者・企業・地域プレイヤーなど多様な参加者が集い、Z世代が描く“未来の里山里海のかたち”に耳を傾けました。

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ひょうごZ世代里山・里海環境リーダー育成プログラムとは?

本プログラムは、単に里山・里海について学ぶだけの講座ではありません。参加者自身が現地に足を運び、地域で活動する方々の声を聞き、チームで課題を掘り下げ、Z世代ならではの視点から未来の里山・里海のあり方を提言する実践型プログラムです。

DAY1でのテーマ設定から、里海・里山フィールドワーク、アイデア創出、モデルづくり、中間発表まで、参加者は約5か月間にわたり学びと議論を重ねてきました。今回の最終発表会は、その集大成として、各チームが自分たちの言葉で未来への提言を社会に届ける場となりました。

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ひょうごZ世代里山・里海環境リーダー育成プログラムの流れ

本プログラムは、2025年5月から約5か月間にわたり、ワークショップ、フィールドワーク、メンタリング、中間発表を重ねながら進めてきました。

DAY1では、参加者同士の自己紹介やプログラム全体の説明を行い、まずは「里山・里海とは何か」「自分自身の生活や関心と自然はどのようにつながっているのか」を考えることからスタートしました。参加者は、自然を遠い存在として捉えるのではなく、食、暮らし、地域、学び、働き方、ウェルビーイングなど、日常のさまざまな場面と結びつけながら、里山・里海を自分ごととして捉える視点を深めていきました。

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その後、須磨海岸での里海フィールドワーク、北摂地域での里山フィールドワークを実施しました。参加者は、実際に現地を訪れ、地域で活動する方々の取り組みや課題に触れながら、里山・里海が単なる自然環境ではなく、人の暮らし、地域文化、産業、教育、観光と深く結びついた地域資源であることを学びました。

DAY2では、フィールドワークで得た気づきをもとに、各チームが課題を深掘りし、未来の里山・里海に向けたアイデア創出に取り組みました。単に「面白いアイデア」を出すのではなく、Z世代ならではの価値観や違和感、現地で見聞きしたリアルな課題を組み合わせながら、提言の方向性を検討していきました。

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DAY3では、各チームのアイデアをさらに具体化し、持続可能なモデルとして磨き上げるためのワークを実施しました。誰に価値を届けるのか、どのような体験を提供するのか、どのような地域プレイヤーや企業・団体と連携できるのかを整理し、単なるアイデアを社会に実装可能な提言へと近づけていきました。

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さらに、中間発表会では、各チームが検討中の提言を発表し、参加者同士で360°フィードバックを行いました。発表内容がわかりやすいか、共感を生む構成になっているか、里山・里海との関係性が明確か、実現に向けた具体性があるかを確認しながら、最終発表に向けて提言内容とプレゼンテーションを磨き込みました。

今回の最終発表会は、こうした一連の学びと対話の集大成です。参加者は、現地で得た気づき、地域の方々との対話、チームでの議論をもとに、Z世代の視点から「これからの里山・里海のあり方」を提言しました。

里山・里海環境リーダー育成プログラムのダイジェスト動画を上映

まず冒頭では、若者たちの活動をまとめた、プログラムダイジェスト映像を上映しました。
里山里海でのフィールドワーク、地域の方々との対話、アイデアを磨く議論の様子などが映し出されました。
Z世代の「リアルな挑戦」が伝わる映像に、会場全体が引き込まれました。

Z世代チームによる「持続可能な里山里海を実現するアイデア」の発表

その後、Z世代チームより、プログラムを通じて作成した、「持続可能な里山里海を実現するアイデア」が発表されました!地域資源を活用した、Z世代の価値観・インサイトを多く含んだ発表になりました。

  1. 部活の地域移行をチャンスに変える!「ひょうごみんなの里山里海部」
  2. 〜ひょうごの海で、ひょうごを知る〜「ひょうごまるごと水族館計画」
  3. 〜里山×Chill(チル)〜「里山NEOチル体験でZ世代のストレスを解消」
  4. ~自然の中で、自然体で恋愛する~「シゼンアイ」

部活の地域移行をチャンスに変える!「ひょうごみんなの里山里海部」

まず、全国で進む「部活動の地域移行」を、教育と地域の協働のチャンスとして捉えた「ひょうごみんなの里山里海部」の発表がありました。神戸市の中学生が、放課後・休日に校区の枠を越えて、さまざまな地域活動に参加できる仕組みである「KOBE KATSU(コベカツ)」を参考にしたアイデアです。

地域の漁業・農業・環境団体が取り組む活動を登録し、兵庫県の学生と地域プレイヤーが共に活動する「里山里海部」を構想しました。自然や地域課題を学びの教材に変え、地域そのものを教室とするこの取り組みは、教育現場の課題解決と地域人材育成を両立するアイデアとして注目を集めました。

~ひょうごの海で、ひょうごを知る~「ひょうごまるごと水族館計画」

次に、「ひょうごの海で、ひょうごを知る」をテーマに、Z世代の”活字離れ”と“ショート動画中心”への情報取得の変化を踏まえ、身近な里海を体験コンテンツとして提供する「まるごと水族館計画」の発表がありました。

空き家などを遊休資産を展示拠点として再生し、大規模水族館では拾い切れない、”地域固有の里海”を知ることができるアイデアです。Z世代の消費行動の変化を踏まえた、里海との接点づくりを行う仕組みが話題を呼びました。

〜里山×Chill(チル)〜「里山NEOチル体験でZ世代のストレスを解消」

「里山×Chill(チル)」をテーマに、自然の中で心を癒す“NEOチル体験”を提案。森のサウナやキャンプ、焚き火リトリートなどを通じて、Z世代が抱えるメンタルストレスを解消しながら地域滞在を楽しむ新しいライフスタイルです。

Z世代向けのコンテンツ開発に際しては、ひょうごフィールドパビリオンを活用することで、万博のレガシーを若者につないでいくことにも触れられました。「癒し×地域資源」を融合した持続可能な観光モデルとして、現役事業者からも高い関心が寄せられました。

〜自然の中で、自然体で恋愛する〜「シゼンアイ」

「自然の中で、自然体で恋愛する」をテーマに、Z世代の恋愛体験の変化―マッチングアプリなどオンラインでの出会いが主流となる中で、あえて“リアルな関係性”を取り戻す新たな恋愛プログラム「シゼンアイ」を提案しました。

里山でのフィールドワークやボランティア活動を通じて、互いの“素の姿”を知る原体験から生まれた構想です。”恋愛×里山活動”というコンセプトは、少子高齢化や里山里海の担い手不足、そしてZ世代の消費行動の変化といった社会トレンドを踏まえた提案になりました。

パネルディスカッション:Z世代が考える、これからの里山里海とは?

続いて行われたパネルディスカッションでは、「未来を担うZ世代が考える、これからの里山里海のあり方とは?」をテーマに、行政・研究者・学生が世代を超えて語り合いました。

小嶋氏(公益財団法人地球環境戦略研究機関)、蝦名氏(環境省近畿地方環境事務所)、福山氏(兵庫県環境部長)からは、Z世代の行動変化を捉えたアイデアであると評価をいただきながらも、「実際にアイデアを明日から実践するならばどのようなことをするか?」と”実行”に向けた活動をいかに進めていくのか?を中心としたコメントがありました。

 一方、プログラム参加学生たちからは、「例えばレストランで飲食をする際に、産地を知ることで里山里海を感じることができるのではないか?」という体験を通じたコンテンツ理解についてコメントがありました。
現役Z世代だからこそのコメントが多く、示唆にあふれた時間になりました。

🌏 終わりに:Z世代が動かす、次の里山里海へ

「ひょうごZ世代里山里海環境リーダープログラム」は、単なる研修プログラムではありません。Z世代がフィールドワークや現役事業者との交流を通じ、“自分ごと”として里山里海を捉え、未来への一歩を踏み出す、新しい環境教育プログラムの実証でした。

Z世代からの提案は、これからの兵庫の里山里海づくり、さらには地域資源を活用した「未来社会デザイン」のヒントになるはずです。一般社団法人リジェネレーション(Re-Generation)は今後も、若者と地域・行政・企業をつなぎ、世代と世代をつなぐ、「未来社会デザインのプラットフォーム」を広げていきます。

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