10年後・20年後の都市像を描く長期的なまちづくりを進めたいものの、
将来のまちを担う若者世代の声を、政策づくりにどう取り込めばよいかわからない……
カーボンニュートラルやSDGsを”自分ごと”として語れる若者をどう集めればよいかわからない……
と悩む自治体や教育機関のご担当者様も多いのではないでしょうか。
都市計画は10年・20年の長期スパンで動くからこそ、その時間軸の主役になる若者世代と、現役の行政・専門家が同じ机で議論する場を最初に設計しておくことで、政策の説得力と実行力の両方を底上げしてくれます。
神戸市では、阪神・淡路大震災からの復興投資が一区切りを迎え、三宮エリアの大規模再整備が本格化するタイミングで、10年後・20年後に大人になるZ世代と一緒に、カーボンニュートラルな三宮の姿を描く「未来社会デザインとカーボンニュートラル ~Z世代から神戸の都市を考える~」が企画・開催されました。
この記事では、一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)が 神戸大学・IGES(公益財団法人地球環境戦略研究機関)と共催し、神戸市 都心三宮再整備課の実施協力のもと開催した本イベントについて解説します。本イベントは私たちRe-Generationにとっての原点プロジェクトであり、ここで得た手応えがその後の自治体・企業との連携を全国に広げる起点となりました。
なお、一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)では、本事例以外にもZ世代と自治体や教育機関を繋いだイベントも数多くサポートしております。詳しくは、以下の事例紹介ページをご覧ください。
>>自治体/教育機関向けイベント事例 | 一般社団法人リジェネレーション(Re-Generation)
>>企業さま向けイベント事例 | 一般社団法人リジェネレーション(Re-Generation)
右近宣人1999年生まれ 神戸大学 法学部卒業
学生時代、NPO法人en-courege 9期 本部メンバーとして、事業/組織づくりに携わり、メンバー3700名・会員8万名規模に拡大
2023年6月 大企業で新規事業に関わる中、 Z世代・若者と企業・自治体が繋がるプラットフォームを創るため、 一般社団法人Re-Generationを設立。大企業に勤める傍ら、起業も同時に行う「第3の働き方」を行う。
全国のZ世代/α世代を対象としたプログラムを企画・運営を行っている。
「未来社会デザインとカーボンニュートラル」プロジェクトの概要

「未来社会デザインとカーボンニュートラル ~Z世代から神戸の都市を考える~」は、神戸市が進める都心三宮再整備事業を起点に、10年後・20年後の神戸を担うZ世代と現役の行政・研究者が同じ机で未来を議論する「共創の場」として企画されました。
ここでは、本イベントの開催概要と、一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)が支援した内容についてお伝えしていきます。
開催概要
「未来社会デザインとカーボンニュートラル」は、2023年2月14日(火)14:00~16:00、神戸大学 眺望館にて開催されました。終了後は希望者のみで30分の交流時間も設けられています。
- 開催日時:2023年2月14日(火)14:00~16:00(終了後30分の交流時間あり)
- 会場:神戸大学 眺望館
- 参加対象:大学生(神戸大学生以外も可)
- 定員:25名
- テーマ:「神戸三宮をカーボンニュートラルな街にする方法」
出典:Re:Generation ✕神戸大学✕IGES 未来社会デザインとカーボンニュートラル -Z世代から神戸の未来を考える- | EVENT | 神戸大学×SDGs
主催・共催・後援
「未来社会デザインとカーボンニュートラル」は、「専門性・現場感・実効性」をそれぞれ担保する3者の共催で実施されました。
- 共催:神戸大学 × IGES(公益財団法人 地球環境戦略研究機関) × 一般社団法人Re-Generation
- 実施協力:神戸市 都心三宮再整備課
- 後援:神戸大学 SDGs推進室
環境分野のシンクタンクとしての専門性(IGES)、再整備事業を実際に動かしている現場感(神戸市 都心三宮再整備課)、そしてZ世代と社会の橋渡しを担う実効性(Re-Generation)が同じ場に集まる体制を組んだことで、議論を「学生のアイデア発表」で終わらせず、行政の検討材料につながる水準まで引き上げています。
一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)が担当した内容
一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)では、「未来社会デザインとカーボンニュートラル」プロジェクトにおける企画立案から集客、当日のワークショップ運営、議論の構造化までを総合的にサポートさせていただきました。
具体的なサポート内容は以下の通りです。
- 企画立案・テーマ設計(カーボンニュートラル × 都心三宮再整備)
- 関西圏の学生団体ネットワークを活かした集客(開催1ヶ月前に満員到達)
- 当日プログラム設計(レクチャー/ワーク/ディスカッションの4パート構成)
- ワークショップのファシリテーションと議論の構造化
- アウトプットの整理・神戸市への提供
一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)では、Z世代の自由な発想と、都心三宮再整備事業の実務要件をすり合わせる「橋渡し」の役割を担いました。
「未来社会デザインとカーボンニュートラル」プロジェクトの背景と課題

「未来社会デザインとカーボンニュートラル」が立ち上がった背景には、神戸市が進める長期スパンの都市再整備と、Z世代をその意思決定プロセスに巻き込みたいという行政側の課題意識がありました。
三宮エリアの大規模再整備が本格化するタイミング
神戸市は、財政の見直しによって生まれた投資余力を、JR三宮駅・阪急神戸三宮駅を中心とする三宮エリアの再開発に積極的に振り向けています。本イベント開催当時(2023年2月)は、まさにこの都心三宮再整備事業が本格化していくフェーズでした。
都市計画は10年・20年単位で動くため、その時間軸の主役になるのは、いま大学生・若手社会人であるZ世代です。にもかかわらず、再整備のような大規模事業では、現役世代の意思決定者と将来世代の主役の声が交わる機会が少ないのが実態でした。
「カーボンニュートラル × 都市」をZ世代が語れる状態をどう作るか
カーボンニュートラルやSDGsへの取り組みは、社会的な必要性の認識こそ高まっているものの、体系的に学んだり、自分の言葉で実践レベルに落とし込んだりすることが難しいテーマでもあります。
関心はあるが、自分が街に対して何を提案できるのかが見えない
これが、参加するZ世代側の本音でした。専門知識をインプットする場と、現場の課題感を共有する場、そして自由にアイデアを発散・統合する場を、限られた2時間のなかでどう設計するかが、本イベント最大の設計上の課題となっています。
Re-Generationの施策/3者連携モデルと学生団体ネットワーク
一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)では、「未来社会デザインとカーボンニュートラル」の設計にあたって、「専門性 × 現場感 × 実効性」の3者連携モデルと、学生団体ネットワークを活かした集客モデルの2つを柱としました。
① 3者連携モデルで議論の質を担保
イベント当日は、IGES(環境分野のシンクタンク)・神戸市 都心三宮再整備課(現場の実務)・Re-Generation(Z世代と社会の橋渡し)が、それぞれの専門性を持ち寄ってひとつのプログラムを共創しました。学生のアイデアが「自由な発想」だけで終わらず、行政の検討に資する水準まで磨き込まれる構造です。
② 学生団体ネットワークを活かした集客で開催1ヶ月前に満員
定員25名に対し、開催1ヶ月前には参加申し込みが満員に到達。これは個人単位での募集ではなく、関西圏の主要な学生団体に直接声をかけ、団体単位での参加を募ったことが大きな要因です。
具体的には以下の4団体にお声掛けし、それぞれから複数名がご参加くださいました。
- AIESEC 神戸大学委員会:国際的な海外インターン・リーダーシップ開発を行う学生団体
- a-tune(大阪大学):2025年日本国際博覧会推進委員会 学生部会
- Vステーション(大阪公立大学):ボランティア・市民活動センター
- inochi WAKAZO PROJECT:万博を起点に若者の社会変革を後押しするプロジェクト
この集客モデルは、その後のRe-Generationの事業全般にも引き継がれており、「個人ではなく学生団体単位で巻き込む」設計が、関係人口の継続的な拡大にもつながっています。
③ 4パート構成で2時間を最大化
限られた2時間のプログラムを、以下の4パートに分けて設計しました。
- レクチャーパート(30分):カーボンニュートラルの基礎/神戸市 都心三宮再整備事業の現状
- ワークショップパート(60分):「神戸三宮をカーボンニュートラルな街にする方法」を共創
- 議論・フィードバックパート(20分):神戸市・IGESからのフィードバックでアイデアを磨き込み
- まとめ(10分):議論全体の振り返りと、今後の連携の可能性
Z世代が「カーボンニュートラル × 都市」のような大きなテーマを語れる状態を作るには、専門知のインプット → 現場感の共有 → 自由なアイデア発散 → 実務側からの磨き込み、という4段階を限られた時間に過不足なく設計することがポイントです。3者連携と学生団体ネットワークが、その設計の前提を支えました。
当日/Z世代と現役プロフェッショナルが、同じ机で神戸の未来を描く

2023年2月14日、神戸大学 眺望館に、Z世代の参加者・神戸市の職員・IGESの研究者がそろい、カーボンニュートラルな三宮の未来をテーマに2時間の議論を行いました。
レクチャーパート:未来創造のための知識を身につける
まず、IGES・神戸市によるレクチャーパートでは、ワークショップに必要な知識を身につけました。専門家や現場の方々から「現状の課題は何か」「いまどのような取り組みが進んでいるか」「現場で感じている課題感は何か」を直接聞けることで、参加者は議論の出発点を揃えることができています。
ワークショップパート:未来創造に世代・分野を超えて取り組む
続くワークショップパートでは、Z世代・IGES・神戸市職員が混成のグループに分かれ、「カーボンニュートラルな神戸のまちづくり」について議論。ホワイトボードや付箋を使い、自由にアイデアを出し合いました。
各メンバーの役割を明確にしてリーダーシップを分散させたうえで、「これまでの社会の延長線上にならないよう、あえて突飛で、前提を疑ったアイデアを出してみよう」という共通認識を持って議論が進められました。
発表されたアイデア例
議論を経て、各グループから発表された主なアイデアは以下の通りです。
- 路上ライブが聴きやすい環境を整備し、歩くだけで楽しくなるまちに
- カーボンニュートラルに取り組んでいる飲食店をセレクトしたイベントの開催
- 神戸の山側に行って自然を体感できるプランの作成
- 神戸の強い山風・海風を利用して発電する
- 二酸化炭素排出量に応じて色が変化するモニュメントを街の広場に設置(カーボンニュートラルの機運醸成)
出典:「未来社会デザインとカーボンニュートラル」を開催しました | TOPICS | 神戸大学×SDGs
ディスカッションパート:アイデアの磨き込み

発表後は、神戸市・IGESの方々からフィードバックをいただき、アイデアの磨き込みや今後の展開方針についてのヒントをいただきました。当日の議論を踏まえて神戸市・IGESからは、
「普段聞くことができない若者・Z世代のアイデアの斬新さやユニークさに刺激を受けた。政策や研究を進める際の若者の視点の大切さに気付かされた」
といった趣旨のコメントをいただいています。
出典:「未来社会デザインとカーボンニュートラル」を開催しました | TOPICS | 神戸大学×SDGs
Z世代のアイデアを「自由な発表」で終わらせず、現役のプロフェッショナルが同じ机でフィードバックを返す時間まで設計に組み込むことで、議論は政策・研究への接続点を持ちはじめます。世代間で「同じテーブル」に着くこと自体が、共創の最大のポイントです。
成果と今後の展望

「未来社会デザインとカーボンニュートラル」プロジェクトは、開催当日の議論で完結することなく、その後の神戸市のまちづくり検討、さらにはRe-Generation自体のあり方にも大きな影響を残しました。
開催1ヶ月前に満員到達/関西圏のZ世代ネットワークを可視化
定員25名のイベントが開催1ヶ月前に満員到達したことは、関西圏のZ世代がカーボンニュートラル × 都市というテーマに対して持つ関心の強さを可視化しました。学生団体ネットワーク経由の集客モデルは、その後の事例においてもRe-Generationの集客の核となっています。
神戸市の都心三宮再整備事業の検討材料として活用
当日のワークで出されたアイデア・付箋・参加者の感想は、すべて神戸市にお持ち帰りいただき、都心三宮再整備事業のブランド・体験設計の検討材料として活用いただきました。あわせて、神戸市職員の採用広報という観点でも、Z世代との接点として機能しています。
Re-Generationの原点プロジェクトとして
「未来社会デザインとカーボンニュートラル」は、私たちRe-Generationにとっても特別な意味を持つ案件です。「神戸市と契約するために一般社団法人Re-Generationを設立した」という経緯があり、本イベントは法人化後の最初の本格プロジェクトでもありました。
『ここから、全国の自治体・企業との連携が広がっていった』
本案件で得た「3者連携モデル」「学生団体ネットワークによる集客」「専門知 × 現場感 × Z世代の3点セットでの議論設計」は、その後の兵庫県・福井県・JAL・サガつく!など、全国各地の事例に引き継がれていきました。
本イベントは「実施して終わり」ではなく、神戸市の都市政策の検討材料、Re-Generationの法人としての原点、そして全国展開のテンプレートとして、3つの後続的価値を生み出しました。1回のイベントを単発で終わらせない設計が、自治体・支援者の双方にとっての投資対効果を最大化します。
神戸市様の本事例に対する一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)の想い

「未来社会デザインとカーボンニュートラル」の企画・運営を担当した一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)代表理事の右近宣人は、本イベントに込めた想いを次のように語っています。
「未来社会デザインとカーボンニュートラル」は、私にとって法人化後の最初の本格プロジェクトであり、いまでも”原点”と呼べる事業です。神戸市の都心三宮再整備という10年・20年スパンの大きな仕事に、Z世代として、しかも現役の行政・研究者と同じ机で関われることが、企画当初から大きな手応えとしてありました。
背景には、私自身が学生時代に「学生団体で頑張っているけれど、社会や政策と繋がる方法がわからない」というもどかしさを感じていた経験があります。実際に活動している学生はたくさんいるのに、その熱量が政策や街づくりへ届かないまま消費されてしまう。それが、私にとってどうしても”もったいない”光景でした。本イベントの集客で、AIESEC神戸大学委員会・a-tune・Vステーション・inochi WAKAZO PROJECTの皆さまにお声がけしたのも、「学生団体の熱量を社会と繋げる仕組みを作る」という私の最初の宣言だったように思います。
カーボンニュートラルというテーマを選んだのは、私が在学中に履修した、神戸大学とIGESによる脱炭素社会の授業がきっかけでした。学んだ内容と、神戸市が動こうとしている再整備の文脈が重なった瞬間に、本企画の輪郭が見えたのを今でも覚えています。神戸大学SDGs推進室の皆さま、IGESの皆さま、神戸市 都心三宮再整備課の皆さま、そしてご参加くださった学生団体・参加者の皆さま。本イベントはRe-Generationの始まりであり、その後の全国展開の起点となりました。本当にありがとうございました。
Z世代参画と長期都市計画の課題をトータルサポート
10年・20年スパンの都市計画・地域戦略は、その時間軸の主役となるZ世代の声を最初に取り込めるかで成否が分かれます。一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)では、専門家・行政の現場・Z世代の3者を橋渡しし、議論を「学生のアイデア発表」で終わらせず、政策・事業の検討材料につなげる運営をトータルでサポートいたします。
大規模再開発・長期計画の議論にZ世代の視点を取り入れたい……
カーボンニュートラル・SDGs関連の事業を、若者と一緒に「自分ごと化」する場を作りたい……
とお考えのご担当者様は、ぜひ一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)までご相談ください。抱えている課題やご希望の規模感に合わせて、最適な道筋をご提案いたします。
サービス資料はこちらから!
Re-Generationの事業内容や、全国の若者・学生コミュニティとの共創事例をまとめた資料をダウンロードいただけます。
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なお、一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)では、本事例以外にもZ世代と自治体や教育機関を繋いだイベントも数多くサポートしております。詳しくは、以下の事例紹介ページをご覧ください。
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>>自治体/教育機関向けイベント事例 | 一般社団法人リジェネレーション(Re-Generation)
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