探究学習は、生徒が主体的に課題を見つけ、解決策を探る学習方法です。この記事では、探究学習のメリットを詳しく解説し、主体性や情報収集能力の向上、進路選択への影響についてご紹介します。キッザニアなどの具体的な事例も参考に、探究学習の可能性を探りましょう。
右近宣人1999年生まれ 神戸大学 法学部卒業
学生時代、キャリア支援サービスを行う、NPO法人en-courege 9期 本部メンバーとして、事業/組織づくりに携わり、メンバー3700名・会員8万名規模に拡大
2023年6月、学生との面談経験と新規事業開発経験から、若者と企業が繋がる仕組みを創るため、 一般社団法人Re-Generationを設立
大企業・自治体と連携し、全国のZ世代/α世代を対象としたプログラムをはじめ、探究学習デザイナーとしても活動している。
探究学習で得られる5つのメリット
主体的に課題を発見し設定する力が身につく
探究学習は、従来の受動的な学習とは異なり、生徒自身が興味や疑問に基づいて課題を発見し、設定するプロセスを重視します。このプロセスを通じて、生徒は自らの学習に対するオーナーシップを持つようになり、主体性が大きく向上します。
正解が一つではない現実の問題に立ち向かうことで、生徒は既存の知識や枠組みにとらわれず、多角的な視点から課題を捉える力を養います。自分自身で課題を設定するという経験は、学習意欲を高め、より深い理解へと繋がります。
社会における様々な問題に関心を向け、自ら課題を設定し、解決策を模索する経験は、将来社会で活躍するための基盤となります。探究学習を通して、生徒は自ら学び、成長する力を手に入れることができるでしょう。主体的に課題を発見し、設定する力は、これからの社会でますます重要となるでしょう。
多様な情報源から必要な情報を収集する力が向上
探究学習では、課題解決に必要な情報を自ら探し出す必要があります。
インターネット検索はもちろんのこと、書籍、論文、専門家へのインタビュー、アンケート調査、フィールドワークなど、多様な情報源を活用します。それぞれの情報源には特性があり、情報の信頼性や偏りを考慮しながら、最適な情報を選び出す力が求められます。
情報を効率的に収集するためには、情報検索スキルだけでなく、情報分析スキルも重要となります。収集した情報の中から、課題解決に役立つ情報を適切に判断し、整理する能力が不可欠です。例えば、インターネット上の情報であれば、情報の出所や更新日を確認し、信頼性を評価する必要があります。専門家へのインタビューであれば、質問内容を事前に準備し、的確な情報を引き出す必要があります。
これらのプロセスを通して、生徒は情報リテラシーを高め、社会で活躍するための基盤を築きます。情報の洪水の中で、必要な情報を的確に選び出す力は、これからの社会でますます重要となるでしょう。
収集した情報を分析・整理し、新たな答えを創造する力が開花
探究学習において、情報収集は単なる始まりに過ぎません。集めた情報を分析し、整理することで、初めて新たな視点や発見が生まれます。
生徒は、情報を比較検討し、関連性を見つけ出し、論理的に構造化することで、課題に対する理解を深めます。この過程で、批判的思考力や問題解決能力が鍛えられます。 情報を分析・整理する際には、様々なツールを活用することも有効です。例えば、マインドマップを使って情報を整理したり、グラフを作成してデータを可視化したりすることで、より深く情報を理解することができます。
また、ICTツールを活用することで、効率的に情報を分析し、整理することができます。そして、分析・整理された情報をもとに、生徒は自分なりの仮説を立て、検証を行います。
この仮説検証のプロセスを通して、生徒は創造性を発揮し、新たな答えを創造する力を開花させます。情報を活用し、新たな価値を生み出す力は、これからの社会でますます重要となるでしょう。
成果を発表し、対話を通じて学びを深める
探究学習の最終段階では、調査や研究の成果をまとめ、発表する機会が設けられます。
この発表を通して、生徒は自分の考えを明確に伝え、他者からのフィードバックを受けることで、学びをさらに深めます。発表形式は、プレゼンテーション、レポート、論文、ポスター発表など、多岐にわたります。
効果的な発表を行うためには、情報を分かりやすく整理し、論理的に構成する能力が求められます。また、聴衆を惹きつけ、共感を呼ぶような表現力も重要です。発表後には、質疑応答やディスカッションを通して、他者との対話を行います。この対話を通して、生徒は新たな視点を得たり、自分の考えを深めたりすることができます。
さらに、他者の意見を尊重し、建設的な議論を行うことで、コミュニケーション能力や協調性も養われます。成果を発表し、対話を通じて学びを深める経験は、生徒の成長を大きく促し、社会で活躍するための自信を与えます。
大学受験や将来の進路選択にもプラスの影響
探究学習を通して培われた主体性、思考力、表現力は、大学受験、特にAO入試(総合型選抜)や推薦入試において、大きなアドバンテージとなります。
これらの入試では、学力だけでなく、生徒の個性や潜在能力、学習意欲などが評価されます。探究学習の経験は、これらの評価項目において、自己PRや面接で具体的にアピールできる強みとなります。 大学入学後も、探究学習で培ったスキルは、学習活動や研究活動に役立ちます。主体的に学び、考え、表現する力は、大学での学びをより深め、より充実したものにします。さらに、社会に出た後も、探究学習で培ったスキルは、様々な場面で役立ちます。
問題解決能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力などは、どのような仕事においても不可欠なスキルです。探究学習は、大学受験だけでなく、将来の進路選択にもプラスの影響を与え、生徒の可能性を大きく広げます。探究学習を通して、生徒は自らの未来を切り開く力を手に入れることができるでしょう。
探究学習を成功させるためのステップ
興味関心に基づいた課題設定
探究学習を成功させるための最初のステップは、生徒自身の興味や関心に基づいた課題を設定することです。
興味を持てないテーマに取り組むことは、学習意欲を低下させ、探究学習の効果を半減させてしまう可能性があります。生徒が主体的に課題に取り組むためには、自分が本当に面白いと思えるテーマを選ぶことが重要です。
課題を見つけるヒントは、日常生活の中に隠されています。例えば、ニュースで気になる社会問題を見つけたり、好きなことや得意なことを深掘りしたり、身近な疑問を解決しようとしたりすることが、課題設定のきっかけになります。
キッザニアでの職業体験やSDGsに関するニュースなども良いでしょう。課題設定にあたっては、先生や先輩、保護者など、周りの人に相談することも有効です。様々な意見を聞くことで、新たな視点を得たり、課題をより具体的にすることができます。興味関心に基づいた課題設定は、探究学習の成功の鍵となるでしょう。
多様な情報源からの情報収集と分析
課題を設定したら、次は情報収集です。
探究学習においては、インターネット検索だけでなく、書籍、論文、専門家へのインタビュー、アンケート調査、フィールドワークなど、多様な情報源を活用することが重要です。それぞれの情報源には特性があり、情報の信頼性や偏りを考慮しながら、最適な情報を選び出す必要があります。
情報を効率的に収集するためには、情報検索スキルだけでなく、情報分析スキルも重要となります。収集した情報の中から、課題解決に役立つ情報を適切に判断し、整理する能力が不可欠です。例えば、インターネット上の情報であれば、情報の出所や更新日を確認し、信頼性を評価する必要があります。
専門家へのインタビューであれば、質問内容を事前に準備し、的確な情報を引き出す必要があります。集めた情報を整理・分析し、課題の本質を見抜きましょう。これらのプロセスを通して、生徒は情報リテラシーを高め、社会で活躍するための基盤を築きます。
仮説構築と検証
情報収集と分析が終わったら、集めた情報をもとに、課題に対する仮説を立てます。
仮説とは、課題に対する自分なりの答え、または予想です。仮説は、あくまで現時点での推測であり、必ずしも正しいとは限りません。そのため、仮説を検証するために、さらに情報収集や実験、調査などを行い、客観的なデータに基づいて仮説の正しさを検証する必要があります。 仮説検証の方法は、課題の内容によって異なります。例えば、実験を行う場合は、実験計画を立て、データを収集し、統計的な分析を行う必要があります。
アンケート調査を行う場合は、質問項目を作成し、回答を分析する必要があります。重要なのは、客観的なデータに基づいて仮説を検証することです。主観的な意見や感情に左右されず、論理的に仮説の正しさを判断しましょう。
仮説構築と検証のプロセスを通して、生徒は科学的な思考力を養い、問題解決能力を高めます。
成果のまとめと表現
仮説検証の結果が出たら、いよいよ成果のまとめです。
検証結果を基に、レポートやプレゼンテーションを作成し、探究学習の成果をまとめます。レポートを作成する場合は、目的、方法、結果、考察などを明確に記述し、客観的なデータに基づいて論理的に説明する必要があります。プレゼンテーションを行う場合は、視覚的に分かりやすい資料を作成し、聴衆を惹きつけるような発表を心がけましょう。 成果をまとめる際には、分かりやすく、説得力のある表現を心がけることが重要です。専門用語を避け、誰にでも理解できるように説明したり、図やグラフを活用して視覚的に訴えたりするなど、工夫を凝らしましょう。
成果を他者に伝えることで、自分自身の理解も深まります。また、他者からのフィードバックを受けることで、新たな視点を得たり、改善点を見つけたりすることができます。
成果をまとめ、表現することは、探究学習の集大成であり、生徒の成長を大きく促します。
学校・企業における探究学習の事例
学校での探究学習の取り組み
近年、多くの学校で探究学習が導入され、様々な取り組みが行われています。地域課題の解決やSDGs達成に向けた探究学習は、その代表的な例です。
生徒たちは、地域住民へのインタビューやアンケート調査などを通して、地域が抱える課題を発見し、その解決策を提案します。例えば、高齢化が進む地域では、高齢者の生活を支援するためのアプリ開発や、地域活性化のためのイベント企画などが提案されています。
また、学校によっては、企業と連携して探究学習を実施しているところもあります。企業が抱える課題を生徒たちが解決策を提案したり、企業の技術を活用した新たな製品を開発したりするなど、実践的な学びの機会が提供されています。
さらに、海外の学校との交流を通して、グローバルな視点から課題を捉え、解決策を模索する探究学習も行われています。学校での探究学習は、生徒の主体性、思考力、表現力を高め、社会で活躍するための基盤を築きます。
企業による探究学習支援
企業は、探究学習を支援するために、様々な取り組みを行っています。
キッザニア東京では、職業体験を通して、子どもたちが社会の仕組みや仕事の意義を学ぶことができます。子どもたちは、様々な職業を体験することで、自分の興味や関心を発見し、将来の夢を描くことができます。
また、企業によっては、学校と連携して、SDGsをテーマにした探究学習プログラムを提供するなど、企業のノウハウを生かした学習支援も行っています。企業は、自社の技術や知識を提供したり、社員を講師として派遣したりすることで、生徒たちの探究学習をサポートします。
さらに、企業によっては、探究学習の成果発表会を開催し、優秀な生徒を表彰したり、企業が抱える課題に対する解決策を提案してもらったりするなど、生徒たちの学習意欲を高めるための取り組みも行っています。
企業による探究学習支援は、生徒の社会性を高め、社会に貢献する人材を育成します。
探究学習における課題と解決策
評価方法の確立
探究学習の成果を適切に評価することは、生徒の学習意欲を高め、成長を促す上で非常に重要です。しかし、従来の知識偏重型の評価方法では、探究学習の成果を十分に評価することができません。
探究学習では、単なる知識の習得だけでなく、思考力、判断力、表現力などを総合的に評価する必要があります。 そのため、探究学習の評価方法としては、ルーブリックなどが有効です。
ルーブリックとは、評価項目ごとに達成度を記述した評価基準表のことです。ルーブリックを活用することで、評価の透明性を高め、生徒が自分の強みや弱みを理解しやすくなります。
また、自己評価や相互評価を取り入れることで、生徒自身が学習プロセスを振り返り、改善点を見つけることができます。探究学習の評価は、生徒の成長を促すための重要なツールであるという認識を持つことが大切です。
評価方法の確立は、探究学習の質を高める上で不可欠な要素です。
教員の指導力向上
探究学習を効果的に指導するためには、教員の専門性向上が不可欠です。
従来の知識伝達型の授業とは異なり、探究学習では、生徒の主体的な学びをサポートするファシリテーターとしての役割が求められます。
教員は、生徒の興味や関心を引き出し、課題設定をサポートしたり、情報収集の方法を教えたり、仮説構築を支援したりするなど、様々な場面で生徒をサポートする必要があります。 そのため、教員は、ファシリテーションスキルやコーチングスキルを習得する必要があります。
研修などを通して、これらのスキルを習得し、生徒の主体的な学びをサポートできる体制を整えましょう。また、教員同士が情報交換や意見交換を行い、互いに学び合うことも重要です。
探究学習は、教員にとっても学びの機会であり、共に成長していく姿勢が大切です。教員の指導力向上は、探究学習の成功を左右する重要な要素です。
探究学習を通して未来を切り開こう
探究学習は、これからの時代を生き抜くために必要な力を育む、非常に有効な学習方法です。
AI技術の発展やグローバル化の進展など、社会は大きく変化しており、従来の知識偏重型の教育では、対応できない問題が増えています。探究学習を通して、生徒は主体的に考え、行動し、問題を解決する力を身につけることができます。 積極的に探究学習に取り組み、主体的に考え、行動できる人材を目指しましょう。
自ら課題を見つけ、解決策を模索する経験は、将来社会で活躍するための自信を与えてくれます。探究学習を通して、生徒は自らの未来を切り開く力を手に入れることができるでしょう。探究学習は、生徒の可能性を大きく広げ、より良い未来を築くための鍵となります。探究学習を通して、未来を担う次世代リーダーを育成することが可能です。
サービス資料はこちらから!
Z世代マーケティングのサービス資料をダウンロードいただけます。
Z世代との連携や、新規事業開発支援サービスをご検討の方はご一読ください。
ご相談・お問い合わせ
お客様のZ世代との連携や、新規事業開発支援における課題解決をサポートします。
お気軽にご相談ください。

