学生の「好き」が佐賀駅前に集まる|さがまる開催レポート

2024年12月7日のさがまる。学生の出店写真と開催レポートのタイトル

2024年12月7日、佐賀駅前広場とさが維新テラスで、学生主体のマルシェ「さがまる」を初開催しました。主催は、リジェネレーションのグループ団体「サガつく!」と学生団体「AleX」。佐賀大学・西九州大学・九州大学などで活動する学生を中心に14団体が出店・出演し、食、作品、体験、音楽を通して、日頃の活動をまちへひらきました。

このレポートでは、リジェネレーションの地域共創の実践として、事前交流会から当日の運営までを紹介します。学生が来場するだけでなく、企画をつくり、出店し、人を迎える側になったことが、この取り組みの特徴です。

項目実施概要
イベント名学生×マルシェ「さがまる」
開催日2024年12月7日(土)
会場佐賀駅前広場・さが維新テラス
主催サガつく!・AleX
出店・出演計14団体(テント出店13団体・ステージ出演1団体)
企画の特徴学生による企画・運営・出店・出演/8月の事前交流会から準備を継続

サムネイルは当日の掲載写真をもとに制作。写真出典:サガつく!公式note

一般社団法人Re-Generation 代表理事 右近宣人

この記事の筆者

右近 宣人 Ukon Norihito

一般社団法人Re-Generation 代表理事|若者参画・地域共創

若者参画を専門に、企業・自治体とともに都市開発・まちづくりの共創プロジェクトを企画・運営。神戸・三宮での対話を原点に、大阪・うめきた、佐賀の中心街、兵庫県三木市などで、若者の視点を地域の未来につなぐ場づくりに取り組む。

1999年生まれ。神戸大学法学部卒業後、2022年に関西電力へ入社。新ビジネス創造コース1期生として、脱炭素や社会課題領域の新規事業開発に携わり、2023年6月に一般社団法人Re-Generationを設立。

現場で得た知見をもとに、日本経済新聞社大阪本社・大阪商工会議所共催シンポジウムで登壇。全国市街地再開発協会の広報誌「CITY in CITY」vol.36の座談会にも参加し、次世代とともに進めるまちづくりのあり方を発信している。

まちづくりから始まった、右近宣人の想いとリジェネレーションの歩みを知る →

さがまるで学生がホットドッグ、スイーツ、コーヒーや作品を販売する様子
学生がつくる佐賀駅前の一日|写真出典:サガつく!公式note

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コンテンツ

学生14団体が、佐賀駅前で活動をひらく

さがまるは学生主体のマルシェ。テント出店13団体とステージ出演1団体が、佐賀駅前広場とさが維新テラスに参加

「さがまる」は、学生の活動と、駅前を行き交う人が出会うマルシェです。販売する商品や作品、体験のプログラム、アカペラのステージを用意し、それぞれの団体が自分たちの関心や得意なことを地域へ伝えました。

会場となった佐賀駅前広場とさが維新テラスは、日常の移動の中で目に触れる場所です。学内で活動を知る機会が少ない人にも、商品を手に取る、歌を聴く、体験に参加するといった入口をつくれます。普段の活動を紹介する場として駅前を使うことに、今回の企画の意味がありました。

共同主催のサガつく!は、佐賀に関わる若者が、地域を知り、考え、実際に取り組む機会をつくる団体です。AleXとともに企画・運営を担い、出店・出演する学生との準備を重ねました。リジェネレーションのサガつく!の活動紹介でも、本事例を共同主催・企画運営の実績として紹介しています。

うちわを使った交流会から、出店者と準備を重ねる

8月9日のうちわを使った事前交流会、9月以降の募集・面談・説明会、12月7日の開催

準備の一つが、2024年8月9日に開いた事前交流会「俺のうちわ」です。運営団体と出店予定の学生が集まり、白いうちわに名前、所属、活動内容などを書いて、自分を紹介する道具にしました。

うちわに名前や活動を書き、自己紹介と他己紹介を行うさがまる事前交流会
2024年8月9日の事前交流会。うちわに自分の活動を表し、互いを紹介|写真出典:サガつく!公式note

最初はグループ内で自己紹介をし、その後は別のグループへ移って、他の参加者を紹介する「他己紹介」を行いました。相手の話を聞き、自分の言葉で伝える過程を通して、何をしている団体なのか、どのような思いで参加するのかを知る機会をつくりました。

当日の役割や注意事項を伝えることと、互いの活動を知ることは、準備の中でも違う役割を持ちます。この交流会は、初対面の学生同士が話すきっかけを用意し、同じイベントをつくる相手を知るための時間でした。

9月にはSNSでの出店募集を進め、出店者との面談や事前説明会を経て、12月7日の開催へ。募集、交流、個別の確認を組み合わせて準備したことは、学生が企画に関わる過程を考えるうえで参考になる点です。参加への入口と継続の設計については、若者が参加するまちづくりのコラムでも解説しています。

学生の挑戦を、地域の企画につなげる。

若者に関わってほしい目的や対象を整理し、参加への入口、対話の場、企画の進め方を一緒に考えます。

食・作品・体験・アカペラが集まった一日

食、作品、学び、体験、アカペラの歌。駅前で出会える学生の活動

当日は、テント出店13団体とステージ出演1団体が参加しました。飲食を楽しむだけでなく、作品や活動について話を聞いたり、ものづくりや環境をテーマにした体験に触れたりできる構成です。

さがまるで学生がホットドッグ、スイーツ、コーヒーや作品を販売する様子
学生による飲食・作品販売の出店。商品を介して活動を伝える場に|写真出典:サガつく!公式note

出店・出演した14団体

団体出店・出演内容
QRKy武雄市の黒米を使った商品の開発に取り組む学生チーム。スイーツを販売
玉白 花イラストを活かしたステッカー、マグネットなどの作品販売
Green-Nexus自然や生態を伝える標本・ポスターの展示、ぬりえなど
SART動物愛護に取り組む学生団体。ハンドメイド作品の販売など
AleX「GUddy DOG」の販売
こめつぶ佐賀の食材を使ったおにぎりの販売
Sharearthフェアトレードのコーヒー、チョコレート、雑貨など
Rina作品販売と、消しゴムはんこのワークショップ
Fan Fan推し活を楽しむグッズなどの販売
ひっしーずヒシを使ったパンや菓子の販売
さがぽっぽポップコーンの販売
あおもじアオモジを使ったスイーツの販売
えこいく環境かるた、ペットボトルを使った体験、リサイクルジュエリーの販売
#Clapsアカペラのステージ出演

同じ「学生の出店」でも、地域の食材の商品化、創作活動の発表、フェアトレードや環境への関心など、活動の背景はさまざまです。好きな商品や気になる体験から、その奥にある研究、制作、社会的なテーマに出会える点も、学生主体のマルシェの魅力でした。

さがまるの作品販売、出店者と#Clapsのアカペラステージ
作品販売や出店者の様子と、#Clapsによるアカペラのステージ|写真出典:サガつく!公式note

開催記録には、道行く人がブースに足を止め、出店者と関わる様子が残されています。#Clapsのステージでは、駅前に歌声が響きました。買う、聴く、話す、つくるという複数の関わり方を用意したことで、学生の活動を伝える方法にも幅が生まれました。

駅前での実践を、次の若者参画につなげる

事前に互いを知る、学生が場を担う、対象や時間を場所に合わせて振り返る

参加団体の振り返りから見える、場所と企画の相性

環境教育を行う「えこいく」は、自団体の実施報告で、リサイクルジュエリーへの関心があった一方、体験や環境かるたでは通行人に立ち止まってもらう難しさがあったと振り返っています。子ども連れが少ない時間帯・場所だったことも、参加団体側の気づきとして記されています。

これは、会場に人が通ることと、特定の体験に参加してもらうことを分けて考える手がかりです。次の企画では、対象にしたい人が訪れる時間、体験に必要な時間、ブース前で内容が伝わる案内を、出店者と一緒に確認することが大切だと考えます。

今回、開催記録として確認できるのは、14団体が活動を持ち寄り、学生が企画・運営・出店・出演を担ったことです。イベント全体の来場者数、売上、継続参加への効果は本記事の資料では確認していないため、成果の数値として掲載していません。公共空間の企画や評価の考え方は、にぎわい創出と公共空間の運営に関するコラムで整理しています。

佐賀で重ねてきた、対話と実践の記録

リジェネレーションとサガつく!は、若者がまちについて考える場と、実際に活動する場を佐賀で重ねてきました。先に公開した3つの取り組みと「さがまる」を並べると、対話、空間の使い方の検討、現地での実践という異なる関わり方を確認できます。

開催日取り組みと主な内容
2023年11月17日第1回 Saga Z世代未来社会デザイン
中央大通りの未来を、若者と地域の関係者で考える
2024年6月29日第2回 Saga Z世代未来社会デザイン
佐賀駅南側のほこみちの使い方を具体的に提案
2024年9月4日Terrace de Cheers!@さが維新テラス
若者の出店・出演と、世代を超えた交流を実施
2024年12月7日さがまる(本記事)
学生14団体が、出店・出演を通して駅前で活動を発信

「さがまる」で特徴的だったのは、学生の活動を受け入れる場を用意することに加え、事前に互いを知る機会を設け、当日も学生自身が場の担い手になったことです。リジェネレーションは、若者が地域を利用する人として意見を出す機会と、自分たちで企画を動かす機会の両方を大切にしています。

佐賀での活動や参加の入口はサガつく!の紹介ページ、自治体・地域事業者向けの企画支援は地域共創・まちづくり支援でご案内しています。

開催記録・参考資料

本記事は、リジェネレーションの取り組みとして、共同主催団体・サガつく!の開催記録、会場の公式案内、参加団体の振り返りを照合して編集した実施レポートです。開催日は2024年12月7日で、公式noteの掲載日(2025年2月16日)とは異なります。写真は各キャプションに掲載元を示しています。

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