地域の自然レジャー施設を、若年層が「行きたくなる場所」へとリブランディングしたいものの、
大学生視点での施設の課題・魅力を、現場感をもって洗い出す機会がない……
ターゲット別に具体的な活用プランを描ける外部パートナーが見つからない……
と悩む施設運営者・自治体のご担当者様も多いのではないでしょうか。
佐賀県の地域コミュニティ「サガつく!」は、一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)と連携する佐賀現地の学生コミュニティです。Re-Generationが神戸市・博多で展開してきた若者・学生×地域連携モデルを、佐賀の大学生メンバーが現地で実装しています。
本記事は、サガつく!が「大学生にとって行きたくなるHokuzanとは?」をテーマに、佐賀市富士町のレジャースポット「Lakeside Hokuzan」でフィールドワーク・企画立案を行った活動レポートです。
なお、一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)では、本事例以外にもZ世代をはじめとした若者・学生と自治体や教育機関を繋いだイベントも数多くサポートしております。詳しくは、以下の事例紹介ページをご覧ください。
>>自治体/教育機関向けイベント事例 | 一般社団法人リジェネレーション(Re-Generation)
>>企業さま向けイベント事例 | 一般社団法人リジェネレーション(Re-Generation)
右近宣人1999年生まれ 神戸大学 法学部卒業
学生時代、NPO法人en-courege 9期 本部メンバーとして、事業/組織づくりに携わり、メンバー3700名・会員8万名規模に拡大
2023年6月 大企業で新規事業に関わる中、 Z世代・若者と企業・自治体が繋がるプラットフォームを創るため、 一般社団法人Re-Generationを設立。大企業に勤める傍ら、起業も同時に行う「第3の働き方」を行う。
全国のZ世代/α世代を対象としたプログラムを企画・運営を行っている。
「Lakeside Hokuzan活用モデル検討プログラム」の概要
「Lakeside Hokuzan」を舞台にワークショップを開催

2023年7月にリニューアルオープンした「Lakeside Hokuzan」は、自然とアクティビティが融合した佐賀市富士町の人気レジャースポットです。北部九州最大級のロングスライダー「北山モンスターⅢ」、湖一周のサイクリングコース、自然学習施設「フォレストラボ」など、魅力的な体験が揃っています。
今回サガつく!では「大学生にとって行きたくなるHokuzanとは?」をテーマに、フィールドワークと企画立案を行いました。
- 日程:2025年9月17日(水)〜18日(木)
- 場所:佐賀市富士町 Lakeside Hokuzan
- 協力:株式会社ANDCO
- 参加者:サガつく!メンバー12名(4班編成)
背景と狙い
佐賀県は、山・川・海と自然に恵まれた地域です。しかし「身近な自然の楽しみ方」を若者が実感できる機会は、まだ少ないのが現状です。今回は、サガつく!メンバー自身が地域資源の新しい活かし方を考えることで、「自然×若者×地域資源」の新しい関係性を模索しました。

自然体験を通じて得た気づきをアイデア化し、地域に還元する。その循環を生み出すことこそが、サガつく!が目指す「未来につながるまちづくり」です。
Day1:体験から学ぶフィールドワーク
ターゲット別に4班に分かれて視点を設計
参加メンバー12名は、「大学生にとって行きたくなるHokuzanとは?」というテーマをもとに、現地での体験を通して新しい価値を探るワークを実施しました。まず、参加者を4つの班に分け、それぞれにターゲット(想定来場者)を設定しています。
| 班 | ターゲット |
| 1班 | アウトドアに興味はあるが手を出せていない人 |
| 2班 | アウトドアはするが、北山に行ったことがない人 |
| 3班 | サークルなどの企画として行く人 |
| 4班 | 遠方の人・県外の人 |
ターゲットを定めることで、地域資源の強みをただ探すのではなく、誰にとって”魅力になるのか”という視点で現場を体験し、発想を広げられるようにしました。
3つのグループに分かれての現場体験
各班のメンバーを異なる体験ごとに3つのグループに分けてフィールドワークをおこないました。
| グループ | 体験内容 |
| 徒歩グループ | 湖を歩いて半周し、周辺のアクセス・導線を調査 |
| モビリティグループ | 自転車で湖を一周し、体験導線とビューポイントを記録 |
| ラボグループ | 自然学習施設「フォレストラボ」での体験学習を実施 |
異なる体験をしたメンバー同士が後の話し合いで意見を持ち寄ることで、限られた時間の中でも、より多角的なアプローチで企画を考えることができました。

ANDCO様による施設レクチャー
最初に株式会社ANDCOスタッフの方より施設内のレクチャーを受け、Hokuzanのこれまでの歩みや地域との関わりを学び、現地の理解を深めた上でフィールドワークに臨みました。

各チームごとのフィールドワーク
その後、各チームごとに分かれてフィールドワークを実施。実際に湖畔を歩いたり、サイクリングを体験したり、フォレストラボを見学するなど、それぞれの視点からHokuzanの魅力や課題を発見していきました。






当日はあいにくの雨天によりキャンプ宿泊は中止となりましたが、キャンプ場の説明を受け、施設内を散策しながら各自の視点で課題や魅力を整理しました。その後、BBQを通じて、湖畔ならではの交流時間を過ごしました。
Day2:4チームによる企画化と発表
各班でターゲットに合わせたプランを企画し、最終的にANDCO様から講評をいただきました。

チーム1:初心者でも安心!”手ぶらで行ける”パッケージプラン
ターゲット:アウトドアをしてみたいけどしたことがない人
「外で活動するのが大変そう」というイメージが強く、金銭面・準備面・快適性の不安から一歩踏み出せない層に対し、キャンプ要素よりも”アウトドア体験そのもののハードルを下げる”ことを重視した提案です。
- すべてが事前にわかる「パッケージプラン」を設定/持ち物不要・手ぶらで参加
- 日帰りプラン:手ぶらBBQ(1〜2時間)/フォレストラボ体験(2〜3時間)/ボート・滑り台・芝生エリアでの自由時間
- 宿泊プラン:BBQ+フォレストラボ体験+テント宿泊/電源付きエリアで快適な滞在
- 夜間は「ナイトシネマ」やライブをウェルカムセンター広場で開催
“初心者のための安心設計”として、大学生の初アウトドア体験に最適なプラン。
チーム2:経験者が初心者を連れて行きやすい「アウトドアの入り口」
ターゲット:アウトドアはするが北山に行ったことがない人
既にキャンプを楽しんでいる層を「誘う側」として活用し、初心者を連れてきやすい環境づくりを目指した提案です。
- 経験者×初心者のペア利用で「必要備品のレンタル割引」
- 不足している道具だけを借りられる柔軟なシステム
- 利用後のアンケート回答を条件に、次回の割引・改善データとして活用
北山のレンタル設備という強みを活かし、「誘いたくなる場所」へと進化させる提案。
チーム3:サークル企画として楽しむ「北山ロゲイニング」
ターゲット:大学サークル・団体(特に環境系)
チームで戦略的に自然を巡る「ロゲイニング」を導入。JAバンク佐賀「サンクスの森」と連携し、環境体験と地域学習を結びつける提案です。
- 山野にチェックポイントを設置し、制限時間内に得点を競うナビゲーションゲーム
- チェックポイント例:北山スタッフとの対話、写真撮影、宝探し、焚き火体験など。季節ごとに変化する景色や花畑を活かしたテーマ設計
遊びながら自然を学び、チームで戦略を立てる体験が大学サークルとの相性抜群。
チーム4:「自然界隈」文化を取り込む野外レストラン構想
ターゲット:県外・遠方の大学生
若者・学生のトレンドである「自然界隈(しぜんかいわい)」をキーワードに、SNS発信と体験型アクティビティを融合させた企画です。
- 湖畔で釣った魚をその場で調理できる「野外レストラン」
- BBQブースを改装して”映える空間”へ
- フォトスポット整備と視覚的にわかるアクティビティ導線
- 手ぶらキャンプや簡易調理セットなど、初心者向けセットプランを導入
自然を”映える文化”として発信することで、県外層の来訪とSNS拡散を狙う戦略的提案。

レジャー施設の活用モデルを若年層視点で再設計するうえで効果的なのは、ターゲットを先に決め、そのターゲットの目線で現場を体験する設計です。「資源を探す」より「誰にとって魅力になるか」を起点にすることで、出てくる企画の輪郭が一気に具体的になります。
まとめ:地域資源を未来につなげるサガつく!の歩み
今回のワークショップは、サガつく!メンバーの目線でLakeside Hokuzanの新しい可能性を掘り起こす場となりました。サガつく!はこれからも、若者と地域をつなぐ企画を実践し、地域資源を未来につなげていきます。
協力:株式会社ANDCO/LakesideHokuzan HP:株式会社ANDCO/LakesideHokuzan
サガつく!の活動に対する一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)の想い

サガつく!の立ち上げと運営を後方支援している一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)代表理事の右近宣人は、本事例に込めた想いを次のように語っています。
サガつく!は、私たちRe-Generationが神戸市や博多で展開してきた事業に参加してくれた佐賀の学生2人が、「佐賀でも同じことをやろう」と立ち上げてくれた地域コミュニティです。私自身、父が佐賀出身ということもあって、佐賀という土地には強い思い入れを持ってきました。
こうした地域コミュニティで一番大切にしたいのは、本人たちが自分の頭で考えて、自分の手で動かしていく面白さです。私たちがマネジメントを強くかけすぎるよりも、彼ら自身がやりたい企画を、地元の事業者・自治体と一緒に形にしていくほうが、結果として地域の力になっていく。「Lakeside Hokuzan活用モデル検討プログラム」もまさにその一つで、私はレポートを読みながら、頼もしさと同時に「やっぱり彼らの目線が一番強いな」と感じていました。
株式会社ANDCO様、Lakeside Hokuzan様、そしてサガつく!のメンバーの皆さま。本企画で生まれた4チームの提案は、いずれもターゲット視点で具体的に磨き込まれていて、実装に向けたヒントが詰まったものでした。サガつく!の歩みが、これからも佐賀の地域資源を未来へつないでいく一助になればと、心から願っています。
若者・学生×地域資源の活用モデル検討をトータルサポート
レジャー施設・地域資源の活用モデルを若年層視点で再設計したいとき、地域の大学生コミュニティと連携することで、現場感のある具体的な提案が短期間で生まれます。一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)では、地域コミュニティの立ち上げから、ワークショップ運営、企画ブラッシュアップまで、ご担当者様の実務負担を減らしながら成果へ直結させる運営をトータルでサポートいたします。
地域のレジャー施設を、大学生・若者・学生視点で再ブランディングしたい……
地元の大学生コミュニティを立ち上げ、継続的な地域企画の担い手を育てたい……
とお考えのご担当者様は、ぜひ一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)までご相談ください。抱えている課題やご希望の規模感に合わせて、最適な道筋をご提案いたします。
なお、一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)では、本事例以外にも若者・学生と自治体や教育機関を繋いだイベントも数多くサポートしております。詳しくは、以下の事例紹介ページをご覧ください。
>>【サガつく!活動レポート】学生と実践する地域資源の活用:JC全国大会での佐賀コスメPR体験ブース
>>自治体/教育機関向けイベント事例 | 一般社団法人リジェネレーション(Re-Generation)
自然体験や環境教育のワークショップに関心のある方は、以下のコラムもあわせてご覧ください。
>>環境教育イベント・ワークショップの企画アイデア5選!成功のポイントや事例も
>>環境教育・環境学習の取り組み事例10選!一般社団法人Re-Generation(リジェネレーション)の事例も紹介
CONTACT / DOWNLOAD
若者支援・地域共創のご相談はこちら
企業・自治体・教育機関との連携、企画運営、若者コミュニティ形成まで。
目的に合わせてご相談いただけます。

サービス資料をダウンロード
支援内容・事例・進め方を
まとめた資料をご覧いただけます。

ご相談・お問い合わせ
課題整理からご提案まで、
まずはお気軽にご相談ください。


